歴史ブログ あだ名

子供だけでなく大人にも、本名とは別に「あだ名」がある人がいます。あだ名の中には愛嬌がある可愛らしいものもあれば、本人が聞いたら気分を害するようなヒドイものもあるようです。

さて、幕末の有名人たちも、かなりヒドイあだ名を付けられたようです。
次のあだ名は誰のことか分りますか

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1.ネジアゲ・・・・・・(ヒント)幕府の偉い人です
2.氷川のホラ吹き・・・(ヒント)江戸を救いました 
3.チャカポン・・・・・(ヒント)暗殺されてしまった方です。あだ名の付け方としては素晴らしいと思います。
4.白豆・・・・・・・・(ヒント)名門の公家の出身者です 
5.小豆餅・・・・・・・(ヒント)長州のヒーローです

(答え)
1.徳川慶喜・・・松平春嶽が明治時代になり昔を思い出して、徳川慶喜が将軍になかなか就任しない様子を見て、「普段はあまりお酒を飲まないが、勧められるといやだいやだと言いながら結構飲むし、勧められないとゴネて機嫌が悪くなる」という面倒くさい「ネジアゲの酒飲み」に例えたことが由来です。こういう人とお酒を飲むには肝臓が丈夫でないといけませんね。
2.勝海舟・・・・生前はかなりホラを吹いていたようで、坂本竜馬が勝海舟を訪問して勝の人物の大きさに感動したという有名な話を勝自身が「氷川清談」で語っていますが、これもウソかもしれません。こういう人と話をするときは、とにかく眉毛に唾をつけて下さい。
3.井伊直弼・・・彦根藩の藩主になる前、大好きな趣味に没頭していていましたが、その趣味が「お茶」「歌」「鼓」なので、「チャカポン」と呼ばれたようです。あだ名としては秀逸だと思います。
4.三条実美・・・尊王攘夷派の長州藩士たちが、陰で言っていたようです。きっと肌の色が白かったのでしょう。ちなみに姉小路公知は「黒豆」と呼ばれていましたが・・・・・。
5.高杉晋作・・・子供の時に天然痘にかかり病気は治ったのですがアバタが顏にでき、近所の悪童たちが付けたあだ名です。子供は遠慮がないのですが、こういうあだ名はいけません。「チャカポン」のように明るいあだ名が良いと思います。

こうした幕末の有名人の「あだ名」を知って幕末当時の歴史を再度見ますと、これらの人々が目の前に活き活きと浮かんできます。歴史の見方も深く、さらに面白くなると思います。
(2015年1月3日)

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